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【開催報告】SDGs普及啓発教育プログラム 第3期 なごや環境大学SDGsアソシエイト養成講座 第3回

  • レポート

2023年8月26日(土)、SDGs普及啓発教育プログラム 第3期「なごや環境大学SDGsアソシエイト養成講座」の第3回を開催しました。

前回に引き続き、フィールドワークとしての開催です。

今回のテーマは「持続可能な社会とリサイクルループ」

ワタミ株式会社様と中部有機リサイクル株式会社様、三和清掃株式会社様から講師、工場見学のご協力をいただき、特に食とその容器のリサイクルについてのフィールドワークが実施できました。

現地に向かうバス内では、同行してくださったワタミ株式会社の百瀬様より、会社で使われている弁当容器のリサイクルや自社が扱う食と環境への取組みの概要をお話していただきました。

ワタミ株式会社様が長年取組んでいる食材やその容器リサイクルのお話から、取り扱っている品が処理・循環される一連のことまで考えることが、企業の責任であるというワタミ株式会社様の強い想いを感じました。

そして、名古屋市守山区にある三和清掃株式会社 名古屋営業所 志段味工場にあるプラスチック容器の中間処理施設に到着。

ここでは、ワタミ株式会社様の宅食容器を回収し圧縮梱包をして製鉄所のコークス炉へ搬入するまでの行程を説明していただきました。

圧縮梱包されたパッケージは迫力があり、また、それが容器の原料としてリサイクルされていることを間近に見られて見学している皆さんも興味深々でした。

こうしたリサイクルシステムの確立は、消費される商品が地球環境に配慮されているといえます。私たち消費者は、そのシステムを確立している会社のサービス・商品を選択することで地球環境にやさしい行動ができるといえますね。

次に中部有機リサイクル株式会社様に移動し、ワタミ株式会社の百瀬様、藤田様より「持続可能な社会とリサイクルループ」についての講義、中部有機リサイクル株式会社の前川様から「食品リサイクル」としての飼料化事業の講義をしていただきました。

各社が連携して一定量のリサイクル資源を確保し、それを回収しリサイクルする。ここまでの流れには様々なご苦労があったようです。

また、食材を飼料としてリサイクルするには厳しい管理が必要なのだそうです。

食品リサイクル法という食品循環資源利用飼料の安全確保のためのガイドラインがあり、

食品はリサイクルに回す前に「資源」として冷凍保管されることや、原料となる食物は、野菜類、麺類、調理加工品類の他全6種類に分けられ、異物は徹底的に除去されること等のお話をしていただきました。

その後、実際に工場見学を行いました。

品質管理のため、工場はシステム化されていますが、それぞれの行程を昼夜交代勤務で監視しているそうです。現場の方のご苦労は大変なものです。

続いてリサイクルされた飼料で飼育された豚肉の試食をしました。

良質な飼料で育てられた豚の脂身は美味しいということでバラ肉を用意してくださいました。目の前で焼きあがるお肉は香ばしく、受講者の皆さんはおかわりして味わっていました。

リサイクル飼料の製造は手間がかかり、決して安易に利益が出るものではありませんが、それでも世の中のために、地球環境をよくするために、という思いでそれぞれの企業が連携して取組んでいる姿勢が工場見学をすることで肌感覚として伝わってきました。

見学していた皆さんも積極的に質問をしていて、充実した時間を過ごせました。

見学後は、エコパルなごやに戻り、フィールドワークのふりかえりと次回のプログラムづくりに向けて、各自の関心の高い分野別にグループ分けを行いました。

次回はいよいよプログラムづくりに入ります。グループ内でお互いの考えや価値観を出し合い、企画内容を考えていきます。

今回のフィールドワークにご協力くださった皆さま、ありがとうございました。