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【開催報告】山の社会見学 第2回 「山のヒノキで草木染め」

  • レポート

今回は山で採取したヒノキの葉で草木染めを行いました。
山の散策・ヒノキの葉の採取そして草木染めの様子をお届けします。


山に入る前にヒノキの葉について説明してもらいました。ヒノキの葉は枝分かれしており、先端が丸いのが特徴です。参加者の皆さんは実際のヒノキを見て、触って、匂いを嗅いで予習しました。説明の後は山へ。育ったヒノキの他に、幼木のヒノキもあり、子どもでも簡単に葉を採取することができました。


葉の採取のあとは「和紙の里わくわくファーム」で染める作業をしました。
始めに採取した枝から葉を切り取りしました。枝の先端の方の葉で染めると鮮やかに染めることができるそうです。枯れている葉は取り除き、洗濯ネットに入れて、お鍋で煮だしていきます。


ヒノキの葉を煮出している間に手ぬぐいの模様作りをしました。輪ゴムやビー玉、割りばしに洗濯ばさみ、いろいろな道具で模様を作る事ができます。講師の先生の作品を参考にしながら、参加者の皆さんはそれぞれ独自の模様作りにチャレンジ。摘まんだ部分を縛ったり、折りたたんだ部分を挟んだり、模様作りを楽しみました。ちなみに、草木染めをするものはタンパク質を含んでいる素材が良いのだとか。ウールやシルクは良く染まるそうです。今回染めるのは綿の手ぬぐい。この手ぬぐいは豆乳に漬けて乾燥させるという下処理がしてあるとの説明がありました。


模様作りが終わった手ぬぐいをヒノキの葉のエキスで染めていきます。お茶のような色のエキスで何色に染まるでしょうか。今回は媒染(染めた色を定着させるためのもの)液にミョウバンを使用しました。

着色や媒染の待ち時間はおしゃべりに花が咲きました。講師から草木染めについて熱心に聞いている参加者もいました。


着色と媒染を2セット行い、模様付けの輪ゴムなどを取っていきます。どんな模様になっているのかドキドキの瞬間です。


皆さんの作品を干して品評会です。手ぬぐいはヒノキの葉で淡い黄色に染まりました。乾いてからアイロンがけをするともっと模様がはっきりしますよと講師に教えていただきました。

草木染めは紅茶やコーヒかす、玉ねぎの皮など身近なものでもできるそうです。今回、媒染液に使用したミョウバンは薬局等で買うことができます。捨ててしまうものを染料にして、オリジナルの作品が作れるのは楽しくエコな事ができるので良いなと感じました。

次回は10月19日(土)に植樹祭をします。
また報告しますので、お楽しみに!