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【開催報告】山の社会見学 第5回 「料理ヘラづくり」

  • レポート

12月1日(日)に山の社会見学第5回を行いました。前回のバターナイフのように現地で材料を調達し、鉈(なた)とナイフで削って料理ヘラを作りました。バターナイフより難易度アップの料理ヘラづくりをレポートします。たき火を起こしてもらい、焼きいもと焼きマシュマロというお楽しみ付きでした。


現地で調達した材料はコナラの木。急な斜面もなんのそのと子どもたちが元気に登っていきます。コナラはドングリがなる木の中で代表的な木です。似ている木にミズナラがありますが、葉柄(ようへい)で見分けることができます。葉の根元にある枝のような部分が葉柄で、葉柄があるのがコナラ、ないのがミズナラになります。コナラの木は前回同様、受け口と追い口を作って伐木しました。受け口のかけらを貰おうと子どもたちでじゃんけん大会が行われた場面もありました。


今回用意された材料はコナラ、クスノキ、ヤマザクラ、ナンキンハゼです。木の特徴などのお話を聞いてから、お気に入りの木を選びました。ナイフの使い方の説明を受けてから作業スタートです。削る部分が多い料理ヘラはナイフだけで作業していくのはなかなか大変。講師の先生に鉈(なた)で手伝ってもらっていた参加者も、作業に慣れてくると自分で鉈を使いこなしていました。鉈で粗削りした後はナイフで形を整えます。柄の握りやすさ、ヘラ先部分の厚み、ヘラ先の形などそれぞれがこだわった形に仕上げていきます。


作業に夢中になっているとあっという間にお昼の時間になりました。作業中に良いにおいを漂わせていた芋煮が今日のお昼ご飯。メニューはかまどで炊いたご飯にお漬物、あつあつの芋煮。森の中で食べる昼食は最高のごちそうです。たき火では、焼いもや焼きマシュマロを作る人がみられ、特に子どもたちに大好評でした。
午後はたき火を楽しむ人、ヘラ作り作業に熱中する人、それぞれの時間を過ごしました。


1日中頑張って作った作品たちは力作ぞろいです。乾いたらやすり掛けができるよう紙やすりをもらいました。頑張った分、完成の喜びはひとしおですね。

次回は2月23日(日)に原木シイタケづくりをします。
また報告しますので、お楽しみに!