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【開催報告】春休み特別企画 「なごや環境大学SDGsアソシエイト企画講座」全3回

  • レポート

2025年3月15日と22日に春休み特別企画「なごや環境大学SDGsアソシエイト企画講座」全3回を開催しました。

この講座は、なごや環境大学SDGsアソシエイトの有志が、小学生とその保護者を対象にそれぞれ異なるテーマでSDGsについて学ぶ講座を企画し実施しました。

なごや環境大学SDGsアソシエイトは、産学連携(愛知学院大学、中部大学、なごや環境大学)事業『SDGs普及啓発教育プログラム』を修了した人が任命され、持続可能なより良い社会の実現のため、SDGsを社会に伝えるための普及啓発をさまざまな場で行っています。

まず、3月15日(土)第1回「3000マネーのお買い物!」講座。

この講座では、なごや環境大学SDGsアソシエイトの佐々木さんと太田さんが考案した「お買い物カードゲーム」をしました。
ゲームでは普段選んでいる商品や買い物の仕方を体験します。商品についている環境ラベルに気づき、消費者として日常の買い物や商品が環境とどうつながっているのかを考えるきっかけとなるゲームです。

参加者は、グループごとに売り手と買い手を交替しながら「3000マネー」という仮想の金額でお買い物を楽しみました。

    

「この商品知ってる!」「このマーク見たことあるよ」と子どもたちの声が上がり、和気あいあいとした雰囲気でゲームは進行しました。ゲームを終えた後、参加者はそれぞれ自分の買い物選びについて振り返り、環境ラベルがついている商品にどんな意味があるのかを学びました。
最後に参加者は、事務局側が用意した環境ラベルのついた包装や品物を実際に見て、「同じラベルでも数字が違う!」「こんな意味があるんだね」と気づきを自然に共有し合っていました。

第2回「文具マルシェ&海外に送ろう!」と第3回「絵本から考えるSDGs」は、3月22日(土)の午前と午後に分かれて開催されました。

第2回目の講座は、「文具マルシェ」と「海外に送ろう!」というテーマを組み合わせた内容でした。「文具マルシェ」では、参加者が使わなくなった文具や未使用だけど不要な文具を持ち寄り、交換をしました。参加者は、自分たちが持ち込んだ文具への思いをメッセージカードに書き、その文具を受け取った人は、文具が置いてあった場所に感謝のメッセージを書きます。使っていた人の思いを受け取り、次の人はそれを大切に使う。SDGsにつながる活動となりました。

そして、残った文具は、さまざまな種類を組み合わせた素敵なセットにして、メッセージカードを添え、スリランカの子どもたちに送れるようにきれいにラッピングをしました。
子どもも大人も、一緒に見た現地の子どもたちの動画により、より一層、送り先の子どもたちのことを思いながら楽しく準備ができたのではないでしょうか。
家庭で眠っている文具が、新たな形で再利用され、スリランカの子どもたちへと届く、とてもわくわくする取り組みです。
ラッピングした文具は、講師が主催する団体であるチャイルドケアプラスが現地に届け、後日その様子を団体のホームページに掲載してくれるそうです。

最後に、第3回「絵本から考えるSDGs」について。
この講座は、幼稚園の園長経験をもち絵本専門士である講師と一緒に、絵本を入口にしてSDGsの目標の1.「貧困をなくそう」、2.「飢餓をゼロに」に特化して考える内容でした。

  

普段は考えないようなことでも、絵本を通して具体的にイメージできることもあり、子どもも大人も、読み聞かせてもらった絵本の内容やそれから考えるワークシートを通して、貧困や飢餓について語り合える貴重な機会をもつことができました。
応援でかけつけてくれた絵本専門士の方々からも関連したお話をうかがうことができ、楽しく学びが多い時間を過ごすことができました。

春休み特別企画として、3回にわたって開催された「なごや環境大学SDGsアソシエイト」によるこれらの講座。
環境ラベルやリユース、途上国への支援、飢餓や貧困を考えるなど、実際に手を動かしながら学びを深め、SDGsの考え方を楽しく学ぶことができたのではないでしょうか。
どれも参加者にとって気づきが多く、ご家庭での会話が増える充実した内容だったと思います。

子どもたちだけでなく、大人も一緒に参加することで、家庭内での意識や行動にも変化をもたらすことができる機会となれば嬉しいです。

「なごや環境大学SDGsアソシエイト」の皆さんが次はどのような講座を企画してくれるのか、期待が高まります。
ご参加くださった皆さん、運営にご協力くださった皆さん、ありがとうございました!