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【開催報告】森林を育む人づくり講座inみたけ第3回を実施しました!

  • レポート

7月9日(土)に『森林を育む人づくり講座inみたけ』第3回を実施しました。

今回の活動のメインは前回伐採した木の炭焼きと苗木の測定です。炭焼きは失敗することもあり、窯の温度調整など加減が難しい作業です。

窯のある広場に到着して、さあ始めよう!という時になってトラブル発生です!窯の屋根の張っていた木がばきばきと折れてしまっていました。この前の台風の影響でしょうか…。
屋根の補修と同時並行で炭焼きをやっていきます。

最初に、炭焼きの説明をしてもらいました。炭焼きとは酸素が少ない状態で木を熱し、炭化させる作業で、窯の熱が足りなければ不完全な炭になり、熱が高すぎると材木が燃えて、炭ではなく灰になってしまうのだそうです。窯の温度は煙突から出る煙で図ります。温度によって煙の色が変わるので、それで窯の温度を調整するそうです。

まずは竹を細く割った焚き付けを窯の手前で燃やし、窯をあたためます。炎が大きくなったら、薪をくべて、さらに炎を大きくしていきます。

うちわで扇いで熱を窯の中に送り込み、窯の中の手前の木材を熱します。この時注意することは木材に炎を移さないようにする事です。おおよそ1時間ほど交代で扇ぎ続けました。がんばれ!がんばれ!

窯に隙間を開けて塞ぎます。こうすると、窯が密閉に近い状態となり、木材全体が発熱し、炭焼きが進行していきます。

隙間から赤く熱された木材が見えますね。この段階まで行くと、窯の内部の温度がどんどん上がっていって窯の中全体が200度以上になります。ここまできたら放っておいて大丈夫!

炭が出来上がるまでの間、苗木の測定をしました。どの苗木も前回より大きくなっているようです。葉も青々と元気に育っているように見えました。苗が育たない原因はやはり動物の食害の可能性が高いそうです。前回、みんなで協力してネットを張ったかいがありました!

昼食の後はヒノキ木を切り倒しにいきました。
目的の木にロープを括り付けて、チェーン層で切り込みを入れ、皆でロープを引っ張ります。

チェーンソーで受け口を作ってもらいました。木は受け口の方に倒れるそうなので、ケガの無いようにみんなで声を掛け合います。

受け口の反対側に追い口をチェーンソーで入れていきます。みんなで力を合わせて引っ張ります。せーの!かけ声に合わせて引っ張りますが、なかなか倒れません。
そのうち雨が降ってきてしまい、ブルーシートで張ったタープに避難しました。雨雲レーダーを見ると止みそうもありません。雷もごろごろ聞こえてきました。

一度炭焼き窯へ戻って、窯の入り口と煙突を塞ぎます。こうすることにより窯が完全に密閉されます。酸素が絶たれた木材は発熱が止まり、温度が下がっていきます。取り出すのは9月。どうなっているか楽しみです。前回取り出した炭のようになっていると良いです・・・!。

木を切り倒す途中ではありましたが、雨が止みそうもないので解散となりました。切りかけの木は水トラストさんの方で無事倒してもらいました。
午後の作業は雨が降ってしまい中途半端になってしまいましたが、炭のできる過程を学んだり苗木を測定したりなど、山での活動を楽しめました。雨が降ると葉の緑がより鮮やかになり、山で雨に降られるのもなかなか良いなと思いました。



皆さん第3回目もありがとうございました!!
次回、第4回目は9月10日(土)です。


またご報告しますので、見てください^^